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No.39邸-新しい家族を迎える前に。家事をもう少し効率的にしたい

No.39邸-新しい家族を迎える前に。家事をもう少し効率的にしたい

出産をひと月後に控えた妊婦さんからのご依頼です。
賃貸4LDKという恵まれた間取りにも関わらず3部屋は物置状態でした。家事を効率的に使えるキッチンはモチロンのこと、それぞれの部屋に目的を持たせた今回のリフォームをご覧下さい!

ビフォー写真
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4LDKのうち3部屋が物置部屋。生活空間は残りの2部屋でした。玄関近くの3つの部屋は目的も無く家具が置かれほとんど使うことのない開かずの間になっていました。今の生活で使っているのは食事と寝室を兼ねた和室、そして9.3畳のLDKの2部屋なんです。食器乾燥機がキッチンの中央にドーンと置いてありました。依頼主は現在臨月の妊婦さん。お腹が邪魔で食器が拭けず乾燥機を置いた代わりにガスコンロの右側が使えなくなってしまっていました。また、家族3人用とは思えない炊飯ジャーが。依頼主が1人で食べるための玄米が入っていました(ご主人とお子さんは普通のジャーを使用)。食器棚を開けるとなぜかトイレマットが!改善点がいっぱいありそうですね。依頼主の依頼:★ひと月後に出産予定なので、それまでにきれいにして子供が生まれてもなるべく使いやすいような広いスペースにしたい。
★家事がもう少し効率的に行えるキッチンにしたいと思って依頼しました。 リフォーム開始!まずは食器や食品類を分類しながら箱にまとめ、一度キッチンの外に運び出していきます。それから、洋室5.5畳にあったクローゼットと机をキッチンへ運び出します。次に洋室4.5畳にあった収納もキッチンへ運び出します。家具を各部屋へ移動させていきます。バラバラに配置された家具が集まり、ただでさえ物で溢れていたキッチンはもはや物置状態になってしまいました。集めた数の代わりにキッチンからはまずメタルラックを4畳半の洋室に移動します。さらにキッチンのど真ん中で場所を占領していたソファーを6畳の和室へと移動しました。残ったこの3つの家具を移動させます。クローゼット・机・収納タンスをキッチンの各所に移動していきます。クローゼットは収納棚として再利用していきます。 クローゼットが大容量の収納ボックスへ生まれ変わりました。食器棚があった場所に配置されたのはほとんど使われていなかった洋服タンス。中には10個のクリアケースを入れ食品ストックを兼ねた大容量の収納ボックスに生まれ変わりました。次に安東は木材を用意しました。何を作るのでしょうか?安東は大小さまざまな木材を11本用意。慣れた手つきで組み立てていきます。不思議な形の棚が完成しました。これをどこで使うのでしょうか。 既存の家具ピッタリの手作り棚でオシャレなキッチンを演出。これぞ安東マジックです!既存のレンジ台の上に組み合わせて使用できる手作り棚の完成です。目的なく集められたかつてのスペースは、キッチン本来の姿を取り戻しました。 地震の際に倒れてくるような不安定な棚では困りますよね。それぞれの家具と固定することで安定感も確保。安全な手作り棚になりました。手作り棚を取付ける前の状態の写真です。なんだか殺風景で寂しい感じでしょ。棚の力ってスゴイですよね! 残すは食器棚のみとなりました。まず、食器棚の上部だけを持ち上げて前後を逆にひっくり返して取付けました。これだけではキッチンから見ても食器棚の背中だけしか見えず暗い。せっかくの光を取り入れようと、食器棚の後板を取り壊しました。ぽっかりと穴を開けた食器棚。窓の光が差し込みます。取り壊した面にも扉を取付け、両面開きに。高さ25cmほどの箱を作り、食器棚の前後逆にした上部棚と下部棚の間にはさみ、固定していきます。次に上部棚に扉を取付けていきます。扉の部分には光も透き通すことの出来るダンボールパネルを使用しましたよ。作業効率を考えて生まれ変わった両面開きの食器棚。もちろんこれだけでは終わりません。机と食器棚を合体させて家具を作ります!机は脚だけを使用します。注文していたダイニングテーブルの天板が、机の脚上へと載せられて穴の開いた食器棚の下棚にピッタリ潜りこんだ形で合体しました!「この食器棚はちょっとグラグラしていたんで地震の時は大丈夫かなぁと心配だったのですが、これなら安心ですね」と依頼主も圧巻!最後に仕上げとして、天板にはウッドワックスを塗って家具の光沢感を演出しました。 食器棚とダイニングテーブルが1つの家具へと大変身!25cmの箱をはさんだのは、天板と食器棚の高さを合わせるためだったのです。食器棚の真ん中を空洞にしたことにより、キッチンからサッと料理を出せる窓になりました。逆にダイニングテーブルから食器を片付ける際には、カウンターのような役割もできそうですね。 家具で手狭なキッチンはゆったりとしたカントリー風のダイニングへ。寄せ集められた家具で導線が悪く作業しづらかったかつてのキッチンは、家族のだんらんスペースへと生まれ変わりました。
機能性がアップした食卓兼食器棚。導線もゆったり確保し、開放感のある空間が生まれました。キッチンスペースもすっきり!作業スペースが広がりました。食器乾燥機がコンロまではみ出し、危険だったキッチンは本来の作業スペースを取り戻しています。冷蔵庫をずらしたわずかな隙間に手作り棚を製作!ちょっとした生活用品入れるカゴやゴミ箱をすっきり収めることができます。そして上には食器乾燥機を置くスペースができました。ミリ単位の安東マジックが光ります。 6畳和室は赤ちゃんの授乳スペースに変身しました。リフォーム前は、食事スペース・寝室・子供の遊び場と生活が凝縮されていた6畳の和室は、生まれてくる赤ちゃんの授乳室へと変身しました。ソファーの隣には、授乳に必要なものを置き、奥さんの負担を軽減しました。さらに和室にあった整理タンスは、上下を分けて設置。生まれてくる子供の衣類など収納しています。 この収納ケースは脱衣所で使用していたものの再利用。授乳時必要なものを収納しました。タンスには赤ちゃんの洋服などを一目で何が入っているのか把握できるよう、立てて収納しました。5.5畳洋室はご主人のお部屋に変身しました。物置状態だった5畳半の洋室は、ご主人のプライベートルームに変身。今回の出演を記念して、奥さんのご両親からベッドも届きました。 6.3畳洋室は奥さんと子どもたちとの寝室になりました。ほとんど開かずの間になっていた6.3畳の洋室は、奥さんと長男、そして生まれてくる赤ちゃんの寝室に変身です。4.5畳洋室は子供部屋に生まれ変わりました。残りの1部屋は長男が思いっきり遊べる子供部屋に変身しました。最後に。脱衣所の収納もスッキリとしてリフォーム終了です。洗面所には12個のクリアケースを用意。これでトイレのマットもスッキリ収納できました。家族の生活用品などを目的別に収納しました。タオルは取り出しやすいように立てて収納しました。 それぞれの部屋に目的を持たせた今回のリフォーム。依頼主「これまで物置でしか使われてませんでしたが、子供部屋や私の部屋、妻の部屋とそれぞれテーマを持ってちゃんと活用できる部屋ができたのでとても嬉しく思ってます。」「こんな大きなテーブルがあるのに、余裕の幅があってすごく動きやすくてありがたいです。これで心置きなく赤ちゃんを産めます!」―そして先日3800グラムの元気な男の子が誕生したそうです!新しい部屋で新しい家族を迎えての新生活が始まります。家族4人いつまでもお幸せに。